軌道エレベーターガール

おしゃれカフェめぐりのレポートと映画の感想とその他を書きます。

L('ω')┘プレー └('ω')」しよう! 

私はゲーマーではないのだれど、ゲームの裏側の世界というのはとても面白いと思わせてくれたのが、この映画「シュガーラッシュ」。
主人公ラルフはゲームセンターで悪役を務めて30年。自分もヒーローのように活躍したい。みんなと仲良くなりたい。メダルをもらいたい。そんな願いを抱いたラルフはヒーローとしての転生を誓い、自らのゲームを抜け出す。彼が辿り着いたのはお菓子の国のレースゲーム、シュガーラッシュ。果たしてラルフはヒーローになることができるのか? 

というのがこの映画のあらすじ。

この作品では、ゲームセンターの様子をゲームの中の視点から描いている。
プレーヤーがコインを投入すると、ゲーム内には「コイン警報」が流れ各自持ち場につく。
ゲームセンターが閉店を迎えるとキャラクターたちのその日の勤務も終わり。相手のおごりで飲みに行く格闘ゲームのキャラクター(昇竜拳の人)たちの姿も描かれている。
電源コードの中にはちょうど東京フレンドパークみたいな電車が走っていて、ハブポート(タコ足配線タップというのかな?)はゲームセントラルと呼ばれ各種ゲームのキャラクターが行き交う広場になっている。
キャラクターは自分のゲーム以外にも出入りすることができるが、セキュリティチェックが入ることがある。ラルフはララクロフトという偽名を使い、パックマンから自分のゲームへチェリーを密輸入した。
ゲームセントラルには失業したキャラクターというのも存在している。筐体の電源が抜かれる前にゲームセントラルに避難しておけば死なずにすむし、他のゲームに再就職できる例もある。
ゲームのキャラクターは死んでも何度だって蘇るが、自分のゲームの外で死んだ場合には復活することができないとされており、ゲームセントラルでも注意を促すCMが流れている。CMに登場するのはソニックだ。
作中にはザンギエフ、クッパ、ゾンビ、パックマン、サタン(サティーン)などそうそうたるメンバーの姿を認めることができる。ゲーマーではない私はアメリカのゲームセンターにクッパが登場するゲームがあるのかどうか知らないが、それにしてもこの辺りの著作権問題を難なくクリアしてしまうのご流石のディズニーである。
名を連ねたのが悪役ばかりなのは勿論ラルフという悪役を中心にこのストーリーが展開されるからだし、この日彼は同じゲームセンター内のアーケードゲームで悪役を張るキャラクターたちが集う「悪役の会」に参加していた。
ザンギエフが悪役かどうかの議論は他所でやってくれればいいのだけれど、私も一度、筐体の中からプレーヤーの表情を見てみたい。
きっと面白いと思う。最高のエンタテインメントだ。

プラチナむかつく

これはそう遠くない未来のお話。

DNA捜査システムの開発により検挙率100%、冤罪率0%の社会が実現しようとしていた。

天才科学者、神楽龍平によれば、「DNAで全てが決まる」という。DNAプロファイリングという手法を用いて捜査を行うこのシステムには大きな欠陥があった。というより未来の技術を描くには作者に相当の知識がないと完全に欠陥品を生み出してしまうわけだ。

映画「プラチナデータ」の冒頭では現場から採取された毛根のDNAを解析し、容疑者の身体的、精神的特徴を推測するDNAプロファイリングという手法が披露される。

ところがその1年後には全国民のDNAサンプルを採取するという法案が可決され、国民のDNAは国家によって管理されることになる。

私は文系なのでDNAにどれくらいの情報が含まれているのか知らないが、全国民からDNA情報を回収してしまえば犯罪捜査はいまより容易になるだろう。しかしDNAプロファイリングは何のために披露されたのだろう。

現在の最先端技術が翌年にはもう陳腐化して使い物にならないなんてことはいくらでもあるのでしょう。だがそれを1つの作品のなかでやるのは完全に文脈を無視している。

 

ちょっと熱く語りすぎてしまいました。部屋が暑いのです。

二宮和也演じる神楽龍平は「DNAで全てが決まる」と言いました。でもそれは多分違うのです。全て決定している「運命」がDNAという認知可能な状態になって現れるということなら考えられるかもしれません。本当はDNAをきちんと解析すればその人の一生の出来事が完全に理解できるかもしれません。逆に、何者かが決めた「運命」を実現するための指示書としてDNAが個々に与えられ、私たちはそれを忠実に実行しているのかもしれません。

 

作中で二宮くんは「未来は自分で切り拓くものだ」的なことも言っています。この辺の表現を正確にしないあたりが私の素人さを際立たせていますが、これもやはり違うと思います。未来は既に決まっていて、自分で考えて行動したと思い込んでもそれは予定された行動なのです。もちろん未来は実現されてみるまで無限の可能性を秘めています。箱の中の猫が生きているかどうかさえわかりません。

だから「あのときこうしていればこうなっていたかもしれない」ということはあり得ません。「あのときこうしてこうなることは初めから決まっていた」のであり、あなたが「あのときこうしていればこうなっていたかもしれない」と考えることすらも決まっていたはずです。

どんなに運命に抗った行動をとろうとしても結局「そうなる運命だった」と言えてしまうのですから、もはや後出しじゃんけんなんです「運命」というのは。

 

「運命」なんていうとちょっと大仰に構えてしまいますから、もっと俗物的な話題に喩えてみましょうか。あなたは、このエントリにスターをつけるかどうかという問題に関して私の予想と反した行動をとってください。全知全能の神である私は皆さんがどのように反応するか手に取るようにわかってしまいます。

 

実際のところ人間がどんなプラチナデータを用いても未来を完全に知ることは不可能でしょう。これから投げるサイコロの目を知らずに6の目を出すのと、知っていて6の目を出すのは全然違います。後者は無限の合わせ鏡。だって完全に未来を知るということは、「6の目が出ると知った状態で投げて6の目を出す」ということを知った状態で投げて6の目を……ということなのですよ。

 

 

さてそろそろ頭の使いすぎで眠くなってきました。眠いのは杉のせいという説もあります。そういえば映画を観ている最中にも猛烈な眠気に襲われてしまいました。映画が面白くなかったからなんですけどね。全体的に画面が暗いのと音に抑揚がなく、盛り上がりに欠ける作品でした。評価すべき点は、エンドロールを1曲の中におさめたということで、たいていの邦画はそうなっています。その点洋画は全然ダメ。さすが日本人。

 

 

今週のお題「ねむい」

ありふれたストーリーが愛しく思えたらそれは“愛の仕業”と小さく笑った

誰が花粉症でヤバい顔になってるさんやねん誰が。顔はもとからこうです。

 

映画「CABIN」を観てきました。といっても先週のことですけど。そう、最近映画を観てから感想を書くまでの時間が長い。長い時を経てもなお変わらず残り続けるものこそ人々に共有されるべきだからという心情に基づいているからというわけではないんですが簡単に言うと面倒くさ忙しいんですよ。忙しいを若いうちから言い訳にしている社会人は成功しないっていわれますけどね、性交のほうが興味あるんですよ。

 

性交といえば、映画「CABIN」を観てきました。これさっきも言いましたね。

原題はCABIN IN THE WOODSで、公開前に制作会社の経営難があったり、3D化が試みられたり、配給権の問題があったりと封切りまでにずいぶん時間のかかった映画のようです。

 

予告編ムービーでは「この先の展開は読めない。絶対に」みたいな文句だったので、初めからもう内容を予測することは諦めていました。まだネタバレは書きませんけど、若い男女が休日を利用して山小屋(キャビンのことですね)に出かけます。若い男女が人里離れた小屋ですることといえば決まっています。クリステン・コノリー演じるデイナ(処女)とアンナ・ハッチソン演じるジュールス(淫乱)が非常にいい働きをしてくれます。まだまだネタバレは書きませんけど、最後まで次の展開は読めませんでした。なんというかヤバかったです。こんなにヤバい映画は観たことないです。途中まではそんなにヤバくなかったんですけど、途中からどんどんヤバくなって、最終的にはめっちゃヤバくなりました。ふう、よくネタバレ我慢したぞ。この記事ではネタバレは今後一切ありませんので以降は気を楽に持って読んでください。

 

この映画の主な登場人物は処女と淫乱と男3人。全員大学生。あれ? これ完全にオレンジデイズのメンツじゃないですかーやだー。中学生だか高校生の自分にオレンジデイズを見てしまって大学生活に夢を抱いた私たちの世代はラウンジで見知らぬ学生に声をかけることのハードルの高さに心折レンジデイズでしたからね。

オーバーザレインボーガール

あちゃー久しぶりの更新になつちゃったですねー。アクセス解析なんてかけてみてもずいぶんと訪問者数少なかったりして、まあ更新した日もしない日も区別つかないくらい横ばいなんですけどorz

orz……? そういえば「オズ はじまりの戦い」を観てきましたよ。3D技術をここまで上手く使ってる作品は初めてという印象です。あんまり3D作品観てないといえばそれまでなんですけど。最初はモノクロ映画なんですけど、主人公がオズの国にたどり着いた辺りでカラーのワイド画面に切り替わります。映像がほとんどCGなので3Dと相性がいいんでしょうか。

物語にはヒロインとして3人の魔女が登場します。美女に魔法をかけられて、夢の国で王として暮らす。きっと男のロマンなのでしょう。

そうそう、字幕版の女の子の声がジョーイ・キングという女優さんなんですがね、私の脳内ではずっとハナザー・カナという日本の声優さんの声で再生されていました。それだけです。オチはありません。

ストーリーは星2つ、続編にわずかな期待を残して。皆さんもぜひご覧あれ!

宇宙エレベーターガール

軌道エレベーターガールというタイトルでブログを始めたわけですが、そんなブログに相応しい映画に出会いました。実はそんなに相応しいとは思っていないんですけど、劇場版「とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-」を観てきました。アニメ映画としては久しぶりに総集編ではないもの(完全新作)を観た気がするくらい最近のアニメ映画には不満たらたらだったんですけど、これはいい映画でした。

 

Wikipediaによるとエンデュミオンは「ゼウスの息子アエトリオスアイオロスの娘カリュケーとの息子、あるいはゼウスの息子とされる。妻は水のニュンペーあるいはイーピアナッサ、またあるいはアステロディアとも、アムピクテュオーンの子イトーノスの娘クロミアーとも、アルカディアアルカスの娘ヒュペリッペーともいわれ、その間に息子アイトーロスパイオーンエペイオスと、娘エウリュキュダーのほか、エーリスの伝承では50人の娘をもうけたとされる。また、ピーサも娘とされることがある」という説明がされています。意味がわかりませんね。

 

エンデュミオンと恋に落ちた月の女神セレネは、自分と違い年老いていくエンデュミオンに永遠の眠りを与え、それ以降毎晩、月から地上に降り彼に寄り添っているといわれています。今作はそんなエンデュミオンの名を冠した「宇宙エレベーター」が大きな鍵を握ります。宇宙エレベーターというのは地上と、宇宙空間に設置されたステーションを結ぶ輸送装置のことで、同じ意味で「軌道エレベーター」という表現もします。

 

……あれ? このブログのタイトルってなんだっけ? もしかして制作サイドは私のことを意識していたのでは?

 

映画の話しましょうか。

ヒロインの鳴護アリサのライブシーンとサービスシーンが非常にすばらしいのですが、これを最大限に楽しむために、音響のきちんとした劇場を選んでいただきたいと思います。私の行った映画館は音割れがひどくてですね、戦闘シーンとかはそっちのほうが面白い場合もあるんですけどね。ちなみにライブシーンのグラフィックはマクロスには及ばないという印象です。こんなサービスめったにしてくれないシェリルさんよりサービスしてくれるアリサさんのほうがいいですけどね。

 

最近のアニメ映画は入場特典にその代金のほぼ全てを配分していた気がするのですが、今作は1時間半きっちり楽しませてくれたし、入場特典はなんと小説1冊! さっそく通勤時間に読んでいます。まだ20ページしか進んでないけど、劇場版の前日譚ということらしいです。同じく劇場版の直前の時系列を題材にしたゲームも発表されました。作中では回収されない伏線がいくつかあって、それは特典小説だったりゲーム内で描かれているものだと思います。いい映画というのは伏線をしっかり回収するか、あるいは回収されなくても大筋に影響しないのに視聴者の心にはしっかりと残ってそれでいて不満を与えないような伏線を配置できているかのどちらかに分類できる気がします。

 

映画の話はそろそろ終わりなんですけど、ここまで書くのにずいぶんと時間を食ってしまいました。録画したプリキュアを見ながらだからです。困りますね。本当は軌道エレベーターを題材にして私が学生時代に書いたレポートの話とかしたかったんですけど。

 

ちなみに宇宙飛行士でない人間が宇宙に進出する方法はもうすでにあるらしく、とある国の戦闘機が成層圏を越えてさらに上空まで飛んでいくらしいです。そしてそれに軍人でなくても乗り込むことができるんだとか。私も宇宙に行ってみたいとは思うんですけど、現実問題としてしばらくはそんな希望叶いそうにないですね。

宇宙旅行が10万円くらいになれば行ってみたいと思います。そしてそのうち、西武デパートのエレベーターに乗るくらいの感覚で宇宙に行けたらいいなと思うんです。

 

 

 

今週のお題「臨時収入が10万円!何をする?」

Last Valentine

運の悪さは遺伝するのか。人類が大昔から考え、誰もその正解を導くことができなかった問題の1つである。

 

ダイ・ハード ラスト・デイ」はどういうわけか2月14日木曜日の世間がバレンタインデーに浮ついているまさにその時に公開された。通常、映画は土曜日に封切りとなることが多い。素人視点で考えれば、そのほうが初日の動員数、興行収入が見込めるからだ。

 

カップルで観たいラブストーリーならわかる。ぜひともバレンタインデーに公開してくれ。しかしダイ・ハードといえば頭を空っぽにして爆発を楽しむアクション映画の王道ではなかったか。今回のラスト・デイも圧倒的な火薬の量に加え、大量のウランまで動員するという徹底ぶりだ。舞台はチェルノブイリ。かつての惨劇の舞台をもう一度大爆発させてやろうというわけだ。なるほど、リア充爆発しろというメッセージか。

 

5年前のバレンタインデーの話になるけれど、私はその日、飛行機に乗っていた。同じ便にジョン・マクレーンことブルース・ウィリスが乗っていなくてよかったと思う。

搭乗ゲートを通る前、スチュワーデスさん(当時の私はそうだと認識したが、実際には空港勤務の航空会社の女性社員さんだったようで、客室乗務員ではなかった)にチョコレートをもらった。

 

ゆずピールの入ったそのチョコレートは甘く、少し苦く、フライト中ポケットに入れていたせいでちょっぴりいびつな形をしていたけれど、大学入試という人生の一大イベントで慣れない東京に単身飛んできた私にとって一生忘れることのできないバレンタインチョコとなることだろう。

 

チョコを食べ終えてから早稲田大学の不合格を知り、結局次の日に受験した慶応大学にも不合格。チョコもろともあの東京旅行のことは忘れ去りたいのだが。

 

 

 

 

 

 今週のお題「バレンタインの思い出」

さよならピアノソナタ

私は映画の情報を映画館で仕入れます。劇場に足を運び、予告編やポスターの中から目星を付けて、というのを繰り返します。すると配給会社が偏ることになってしまいます。

今日は東京テアトルの出している映画をたまには消化しなければと思い、普段は行かない池袋西口まで足を伸ばしました。

観たのは「さよならドビュッシー」。中山七里の推理小説、岬洋介シリーズの第1段ですが、殺人事件は起きませんし、原作とは少し設定も変わっているようです。

主人公が火事で負った大火傷を克服し、大親友の従姉妹と誓ったピアニストの夢を追う物語です。音楽をテーマに扱った作品はクライマックスシーンに魂の大演奏を持ってくることができるので盛り上がりと感動に関しては特に無理せず、言ってしまえば出来レース的に良作にまで仕上げることができます。と少なくとも私はそう思っています。

けいおん!」の映画ですら感動してしまう私ですからかなりハードルは低いと思いますけど、それでも音楽が主題になった作品は名作揃いだと考えています。これは文字媒体の時点で既にそうで、早く映画化なりアニメ化なりしてほしいと思う作品もいくつか挙げてみましょう。

まずは杉井光の『さよならピアノソナタ』。天才ピアニスト蛯沢真冬はある理由からピアノを離れ、仲間とロックバンドを始める。登場人物がかわいい。植田亮の描くバンドメンバーが全員かわいい。大人の事情でアニメ化は難しいという噂ですがどうなんでしょう?

浅倉卓弥の『四日間の奇蹟』。私が中学生の頃、司書の先生に薦められた本です。知的障害の少女、千織は一度聴いた曲を正確にピアノで再現できるという才能を持っていました。ある落雷事故をきっかけに彼女たちに起きる奇蹟を描いた作品。こっちは実写映画化がいいかな。


という記事を書くために検索をかけてみると既に映画化されてるじゃないかー! さっそくTSUTAYA行くぞー!