L('ω')┘プレー └('ω')」しよう!
プラチナむかつく
これはそう遠くない未来のお話。
DNA捜査システムの開発により検挙率100%、冤罪率0%の社会が実現しようとしていた。
天才科学者、神楽龍平によれば、「DNAで全てが決まる」という。DNAプロファイリングという手法を用いて捜査を行うこのシステムには大きな欠陥があった。というより未来の技術を描くには作者に相当の知識がないと完全に欠陥品を生み出してしまうわけだ。
映画「プラチナデータ」の冒頭では現場から採取された毛根のDNAを解析し、容疑者の身体的、精神的特徴を推測するDNAプロファイリングという手法が披露される。
ところがその1年後には全国民のDNAサンプルを採取するという法案が可決され、国民のDNAは国家によって管理されることになる。
私は文系なのでDNAにどれくらいの情報が含まれているのか知らないが、全国民からDNA情報を回収してしまえば犯罪捜査はいまより容易になるだろう。しかしDNAプロファイリングは何のために披露されたのだろう。
現在の最先端技術が翌年にはもう陳腐化して使い物にならないなんてことはいくらでもあるのでしょう。だがそれを1つの作品のなかでやるのは完全に文脈を無視している。
ちょっと熱く語りすぎてしまいました。部屋が暑いのです。
二宮和也演じる神楽龍平は「DNAで全てが決まる」と言いました。でもそれは多分違うのです。全て決定している「運命」がDNAという認知可能な状態になって現れるということなら考えられるかもしれません。本当はDNAをきちんと解析すればその人の一生の出来事が完全に理解できるかもしれません。逆に、何者かが決めた「運命」を実現するための指示書としてDNAが個々に与えられ、私たちはそれを忠実に実行しているのかもしれません。
作中で二宮くんは「未来は自分で切り拓くものだ」的なことも言っています。この辺の表現を正確にしないあたりが私の素人さを際立たせていますが、これもやはり違うと思います。未来は既に決まっていて、自分で考えて行動したと思い込んでもそれは予定された行動なのです。もちろん未来は実現されてみるまで無限の可能性を秘めています。箱の中の猫が生きているかどうかさえわかりません。
だから「あのときこうしていればこうなっていたかもしれない」ということはあり得ません。「あのときこうしてこうなることは初めから決まっていた」のであり、あなたが「あのときこうしていればこうなっていたかもしれない」と考えることすらも決まっていたはずです。
どんなに運命に抗った行動をとろうとしても結局「そうなる運命だった」と言えてしまうのですから、もはや後出しじゃんけんなんです「運命」というのは。
「運命」なんていうとちょっと大仰に構えてしまいますから、もっと俗物的な話題に喩えてみましょうか。あなたは、このエントリにスターをつけるかどうかという問題に関して私の予想と反した行動をとってください。全知全能の神である私は皆さんがどのように反応するか手に取るようにわかってしまいます。
実際のところ人間がどんなプラチナデータを用いても未来を完全に知ることは不可能でしょう。これから投げるサイコロの目を知らずに6の目を出すのと、知っていて6の目を出すのは全然違います。後者は無限の合わせ鏡。だって完全に未来を知るということは、「6の目が出ると知った状態で投げて6の目を出す」ということを知った状態で投げて6の目を……ということなのですよ。
さてそろそろ頭の使いすぎで眠くなってきました。眠いのは杉のせいという説もあります。そういえば映画を観ている最中にも猛烈な眠気に襲われてしまいました。映画が面白くなかったからなんですけどね。全体的に画面が暗いのと音に抑揚がなく、盛り上がりに欠ける作品でした。評価すべき点は、エンドロールを1曲の中におさめたということで、たいていの邦画はそうなっています。その点洋画は全然ダメ。さすが日本人。
今週のお題「ねむい」
ありふれたストーリーが愛しく思えたらそれは“愛の仕業”と小さく笑った
誰が花粉症でヤバい顔になってるさんやねん誰が。顔はもとからこうです。
映画「CABIN」を観てきました。といっても先週のことですけど。そう、最近映画を観てから感想を書くまでの時間が長い。長い時を経てもなお変わらず残り続けるものこそ人々に共有されるべきだからという心情に基づいているからというわけではないんですが簡単に言うと面倒くさ忙しいんですよ。忙しいを若いうちから言い訳にしている社会人は成功しないっていわれますけどね、性交のほうが興味あるんですよ。
性交といえば、映画「CABIN」を観てきました。これさっきも言いましたね。
原題はCABIN IN THE WOODSで、公開前に制作会社の経営難があったり、3D化が試みられたり、配給権の問題があったりと封切りまでにずいぶん時間のかかった映画のようです。
予告編ムービーでは「この先の展開は読めない。絶対に」みたいな文句だったので、初めからもう内容を予測することは諦めていました。まだネタバレは書きませんけど、若い男女が休日を利用して山小屋(キャビンのことですね)に出かけます。若い男女が人里離れた小屋ですることといえば決まっています。クリステン・コノリー演じるデイナ(処女)とアンナ・ハッチソン演じるジュールス(淫乱)が非常にいい働きをしてくれます。まだまだネタバレは書きませんけど、最後まで次の展開は読めませんでした。なんというかヤバかったです。こんなにヤバい映画は観たことないです。途中まではそんなにヤバくなかったんですけど、途中からどんどんヤバくなって、最終的にはめっちゃヤバくなりました。ふう、よくネタバレ我慢したぞ。この記事ではネタバレは今後一切ありませんので以降は気を楽に持って読んでください。
この映画の主な登場人物は処女と淫乱と男3人。全員大学生。あれ? これ完全にオレンジデイズのメンツじゃないですかーやだー。中学生だか高校生の自分にオレンジデイズを見てしまって大学生活に夢を抱いた私たちの世代はラウンジで見知らぬ学生に声をかけることのハードルの高さに心折レンジデイズでしたからね。
オーバーザレインボーガール
宇宙エレベーターガール
軌道エレベーターガールというタイトルでブログを始めたわけですが、そんなブログに相応しい映画に出会いました。実はそんなに相応しいとは思っていないんですけど、劇場版「とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-」を観てきました。アニメ映画としては久しぶりに総集編ではないもの(完全新作)を観た気がするくらい最近のアニメ映画には不満たらたらだったんですけど、これはいい映画でした。
Wikipediaによるとエンデュミオンは「ゼウスの息子アエトリオスとアイオロスの娘カリュケーとの息子、あるいはゼウスの息子とされる。妻は水のニュンペーあるいはイーピアナッサ、またあるいはアステロディアとも、アムピクテュオーンの子イトーノスの娘クロミアーとも、アルカディア王アルカスの娘ヒュペリッペーともいわれ、その間に息子アイトーロス、パイオーン、エペイオスと、娘エウリュキュダーのほか、エーリスの伝承では50人の娘をもうけたとされる。また、ピーサも娘とされることがある」という説明がされています。意味がわかりませんね。
エンデュミオンと恋に落ちた月の女神セレネは、自分と違い年老いていくエンデュミオンに永遠の眠りを与え、それ以降毎晩、月から地上に降り彼に寄り添っているといわれています。今作はそんなエンデュミオンの名を冠した「宇宙エレベーター」が大きな鍵を握ります。宇宙エレベーターというのは地上と、宇宙空間に設置されたステーションを結ぶ輸送装置のことで、同じ意味で「軌道エレベーター」という表現もします。
……あれ? このブログのタイトルってなんだっけ? もしかして制作サイドは私のことを意識していたのでは?
映画の話しましょうか。
ヒロインの鳴護アリサのライブシーンとサービスシーンが非常にすばらしいのですが、これを最大限に楽しむために、音響のきちんとした劇場を選んでいただきたいと思います。私の行った映画館は音割れがひどくてですね、戦闘シーンとかはそっちのほうが面白い場合もあるんですけどね。ちなみにライブシーンのグラフィックはマクロスには及ばないという印象です。こんなサービスめったにしてくれないシェリルさんよりサービスしてくれるアリサさんのほうがいいですけどね。
最近のアニメ映画は入場特典にその代金のほぼ全てを配分していた気がするのですが、今作は1時間半きっちり楽しませてくれたし、入場特典はなんと小説1冊! さっそく通勤時間に読んでいます。まだ20ページしか進んでないけど、劇場版の前日譚ということらしいです。同じく劇場版の直前の時系列を題材にしたゲームも発表されました。作中では回収されない伏線がいくつかあって、それは特典小説だったりゲーム内で描かれているものだと思います。いい映画というのは伏線をしっかり回収するか、あるいは回収されなくても大筋に影響しないのに視聴者の心にはしっかりと残ってそれでいて不満を与えないような伏線を配置できているかのどちらかに分類できる気がします。
映画の話はそろそろ終わりなんですけど、ここまで書くのにずいぶんと時間を食ってしまいました。録画したプリキュアを見ながらだからです。困りますね。本当は軌道エレベーターを題材にして私が学生時代に書いたレポートの話とかしたかったんですけど。
ちなみに宇宙飛行士でない人間が宇宙に進出する方法はもうすでにあるらしく、とある国の戦闘機が成層圏を越えてさらに上空まで飛んでいくらしいです。そしてそれに軍人でなくても乗り込むことができるんだとか。私も宇宙に行ってみたいとは思うんですけど、現実問題としてしばらくはそんな希望叶いそうにないですね。
宇宙旅行が10万円くらいになれば行ってみたいと思います。そしてそのうち、西武デパートのエレベーターに乗るくらいの感覚で宇宙に行けたらいいなと思うんです。
今週のお題「臨時収入が10万円!何をする?」
Last Valentine
運の悪さは遺伝するのか。人類が大昔から考え、誰もその正解を導くことができなかった問題の1つである。
「ダイ・ハード ラスト・デイ」はどういうわけか2月14日木曜日の世間がバレンタインデーに浮ついているまさにその時に公開された。通常、映画は土曜日に封切りとなることが多い。素人視点で考えれば、そのほうが初日の動員数、興行収入が見込めるからだ。
カップルで観たいラブストーリーならわかる。ぜひともバレンタインデーに公開してくれ。しかしダイ・ハードといえば頭を空っぽにして爆発を楽しむアクション映画の王道ではなかったか。今回のラスト・デイも圧倒的な火薬の量に加え、大量のウランまで動員するという徹底ぶりだ。舞台はチェルノブイリ。かつての惨劇の舞台をもう一度大爆発させてやろうというわけだ。なるほど、リア充爆発しろというメッセージか。
5年前のバレンタインデーの話になるけれど、私はその日、飛行機に乗っていた。同じ便にジョン・マクレーンことブルース・ウィリスが乗っていなくてよかったと思う。
搭乗ゲートを通る前、スチュワーデスさん(当時の私はそうだと認識したが、実際には空港勤務の航空会社の女性社員さんだったようで、客室乗務員ではなかった)にチョコレートをもらった。
ゆずピールの入ったそのチョコレートは甘く、少し苦く、フライト中ポケットに入れていたせいでちょっぴりいびつな形をしていたけれど、大学入試という人生の一大イベントで慣れない東京に単身飛んできた私にとって一生忘れることのできないバレンタインチョコとなることだろう。
チョコを食べ終えてから早稲田大学の不合格を知り、結局次の日に受験した慶応大学にも不合格。チョコもろともあの東京旅行のことは忘れ去りたいのだが。
今週のお題「バレンタインの思い出」